最奥列の三番目

誰よりも幸せになる

あたっくNo.1を観ました

 

 

方南ぐみ企画公演 舞台「あたっくNo.1」が終演しました。

ご縁があって複数回観劇することができたのですが、贔屓の俳優さんを観に行ったのにも関わらず、沢山の素敵な俳優さんにも目を奪われる楽しい一週間でした。

ので一部感想を残しておきたいと思います

 

!個人の備忘録です!

 

 

 

 

岩谷翔吾くん
いま調べて知ったんですがハタチなんですね…!?えっこわ
後述の藤原くんもですが、EXILE系列というだけで敬遠してたので(過去にいろいろあって)
申し訳ないのですがお顔も今回初めて拝見しました。
横川一等兵を演じるにあたり、頭を坊主にされたとのこと。
くりくりとした頭で一人背が低く、ぱたぱたと舞台上を駆け回るその姿は、良い意味で「田舎に兄弟を持つ真ん中の男の子」を体現していて。より舞台が現実に近付く良いキーパーソンだったかと思います。

 彼の与えられた極秘任務は、上官である古瀬中尉とともに
魚雷を抱えてアメリカに一番に特攻する、いわゆる「あたっくNo.1」でした。任務自体は、演じられている1年前から当該には周知されていて、関係者以外には極秘。ですので、舞台となったイ18号の艦内で知っていたのは、艦長と古瀬中尉、横川一等兵、そして整備長の宇津木のみでした。
しかしある日、ひょんなことからその特攻艦である「特殊潜航艇」がほかのメンバーにバレてしまい、乗組員が横川であることもバレてしまいます。アメリカとの戦争を始める名誉の一発、ということで寺内中尉は横川にその任務を変われと何度も何度も求めるのです。 

でも厳しかったあの時代、いくら艦長命令といえど、その任務を寄こせと言う先輩からの要求に「だめです」「無理です」を言うことは相当な勇気が必要だったかと思います。
でもその「だめ」な理由すらも言えない。
戸谷さん演じる寺内に「(任務を)譲る気になったか」ときかれたとき、彼はそれまで握っていなかった自分の服を握りしめて足元に視線を落とし、「失礼します」とだけ言うのです。
言いたいことを飲み込んで奥底にしまうように。

そのダメな理由をはじめてぶちまけたとき、狼狽える寺内をはじめ乗組員を尻目に、彼は痛々しいほどの笑顔を見せて
「行ってまいります!!!」と叫ぶのです。しんどいから本当にやめてほしかった(本音)
初日に彼にだばだばに泣かされて以来、ほぼ毎回泣いていました。というか2日の初回を観終わった後に、正直しんどすぎて「これあと何回観るんだっけ…!?」とチケットの枚数を数えました。でも結果的にその時の枚数よりも増えました。おかしいな

 


☆藤原樹くん
えっ彼未成年なんですか、、!?え、、、!!!???世の中の七不思議
正直彼を最初に舞台で観たとき、顔が綺麗すぎてびっくりしました。しかもあの顔で猫が好きってちょっとよくわからないです 少女漫画ですか?

フォロワーのランペ界隈の方から、「彼は普段声が小さいから大丈夫か!?」って言われてたということを伺ったのですが、支障ないぐらいには出ていたし、彼の声や喋りが舞台上を柔らかくしていたと思っています。
藤原くん演じる勝杜が「それより本当なんか、あれ(特殊潜航艇)に乗るって!」と横川に尋ねるシーンがあるのですが、その表情がもう すごく楽しそうな羨ましそうななんともいえない、でも妬んでいるわけではない晴れやかな表情で。だからこそ、最後の横川と古瀬が特殊潜航艇に乗り込むシーンで悲痛に泣き叫ぶ勝杜が際立っていたのかと思います。

あと勝杜に関しては、北との関係性が本当に大好きなんです。

北と勝杜は同期なのですが、北は先に昇進します。
潜水艦に最初に乗り込むシーン、北は勝杜に自身の階級章をうれしそうに見せており、また勝杜もそれを祝福しているんですね。でも北はその後、「何のための階級だ」「自分を敬え」とあたりが強くなります。でもそんな北に対して、勝杜は従いはすれどくさくさすることはない。誰に対してその態度を愚痴るでもない。

そんな二人の「アツいな~~!!」と思ったシーンが、水上戦闘のシーンです。
敵の船に存在がバレ(結局味方の船だったのですが)てしまい、艦の中で潜めていた息をおもいきり外にぶつけて戦おうとするとき。揺れる潜水艦の中で、北が最初に声をかけ手を差し伸べたのは、誰でもない勝杜でした。その勝杜が北の手をパシン!と取った瞬間に流れる戦闘BGM。友情努力勝利かよ!って思いました…週刊少年ジャンプだった…

 


☆橋本真一さん
\一番好きな上官は古瀬中尉でありまーーーーーーーす!/
うそですみんな好きです。
しんちくん。テニミュ、観てました。綺麗な顔の人だなあって思ってはいたけど、まさかここでまたしんちくんの演技を観ることになるとは思いませんでした。

二回目のあたっく、しかも前回は北だったんですね…!?正直めっちゃ驚きました。
全ての真相を話した古瀬が、寺内に「鋭いな」って微笑みかけたシーンは幾度となく胸が詰まりました。かっこよくて、茶目っ気があって、部下に対しても優しくて。そんなん全人類が恋するわ。聡明で、艦の皆を不安にさせまいと明るく振舞う古瀬中尉は本当にかっこよかったです。
「帰ってくる」とみんなに言った古瀬の最後の言葉が、「また」でもなく「行ってきます」でもなく、「さよなら」なところ、高く振り上げた腕が一番を指していたところ、初見の時涙が枯れるかと思いました。

 


高野洸さん
五目並べが得意で鉄拳制裁反対のにほんまつくん。じゃなかった二本柳くん。
顔が綺麗すぎませんか………???????????????????太田さんと絡むときに双眼鏡にフレームインされるとびっくりします。綺麗で。
彼のことは確か何かの音楽番組で、妖怪……ッチの歌唱担当は男の子ひとりだけなんだ、と調べたきりで、お名前をぼんやり覚えていたのみでした。あ、あとブリミュの出演決定記事。かな。ですのでお芝居を観るのもはじめてで。
何度も何度もアメリカには勝てないからやめろと訴えていたのに、出立する古瀬と横川に「勝ちましょう」に込めた張り裂けそうな思いが、痛いほど伝わってきました。どの役もそうなんだけど、簡単にできる役ではないなあと強く感じました

あと彼も未成年なんですね…!?世の中の未成年は一体どうなっているんだ…トメ子…

 


☆戸谷公人さん
もう長いこと存じ上げています。
何度もお芝居や喋りを観てきましたが、やっぱり彼のお芝居が好きです。

太田さん演じる北少尉に振り回される、上官であるはずの寺内中尉。

寺内中尉って、きっとすごく純粋な人だと思うんです。だから周りの言葉に一喜一憂して、周りの話す状況にすぐ染まってしまう。そしてそうなると周りが見えなくなる。
「それ(特殊潜航艇に乗るの)、寺じゃねえの?」「大尉になりたくないんですか!」

ことばや物事が重なり、自身がダメだからと思い始め、古瀬が貶めようとしている、そうしたことでどんどん思い詰めていく。冒頭で言っていた「あいつら(古瀬達)といると楽しいんだもんよ」から、笑顔がどんどんなくなっていって。
でも、事実を知ってすぐに「ケーキ、悪かった。ダメにして」と謝れる人が、本当に悪い人なわけはないですよね。まあ誰一人悪い人なんていないんですけれども。

素敵な素敵な座長でした。

 


☆太田将熙くん
正直この舞台が発表されたとき、もちろん喜びもあったのですが、そのほかのスケジュールがハードすぎて(所属グループの1stライブを控えていたんです)とってもとっても心配でした。稽古がハードとは伺っていたので。きっと誰もいないところでもずっと練習しているんだろうなとか、DearDreamの活動をしすぎて演技に苦手意識ができていたら…とか。まあそれはパンフレットを買った皆さんならお分かりかと思いますが、まあ的中していました。
でもその意識を跳ね返すような、「新しい」太田将熙を魅せてくれたのもまた事実だと思いますし、ファンのひいき目ではないように思っています。
現にたまたま劇場でお話しさせていただいた方には、太田さんの名前を知らなかったのに今回で覚えた、だとか、北が出てくるとちょっと(何が起きるか楽しみで)そわそわしちゃう、だとか言われたりもして。ファンとして、とってもとってもとーーーーっても鼻が高かったです。
個人的な話になるのですが、「悪い顔をする役」が大好きで。二本柳に対しての鉄拳制裁の時、村松医大尉に本当か聞かれたときの「戯れ言ですよ」の言い方がハチャメチャに大好きでウワッってなりました。
かと思ったら潜水艦の中を走って戦争を知らしめたり、ケーキをつまみ食いして「すっぱ!」って言ってみたり、接吻を夢見て上官の頬にキスしたり、みどりちゃんにあこがれていたり。本人の明るさもまた役ににじみ出ていて、重い話を観ているのに、心が少し軽くなるようでした。

また彼に関しては、本当に表情が豊かなんです。
先ほど述べた悪い顔もそうなのですが、勝杜に殴りかかろうとしてやり返されかけた時の驚いた表情、寺内がチョップをするかと思っていたらかかと落としをした時の困惑した表情、寺内が横川に車輪のない自転車を渡して、それが自転車だとわかってもらえた時の喜びの表情、その渡した寺内が帰ってきた時の「やりましたね」といった安堵した表情。
くるくると変わる表情は、何公演見ても飽きませんでした。
(でもまあすぐ笑っちゃうので、まゆげちゃんのシーンは毎回静止しながら笑ってましたね、笑)
8月の本公演も楽しみです。どうなるのかな

 

 


ほかにもしょうりくんやりょうたろうくん、ベテラン勢のみなさまに関してもすごくすご~~~く色々思っていたのですが、上記の通り語彙力がないので、機会があれば書こうと思います。

 

色々ありましたが、無事終演してよかったです。
「怪我無く公演が終わりますように」と願いを込めていたのに、最後の最後で推しが頭をぶつけたのにはさすがに笑いました。持ってるなあ…

 

 

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